賃貸不動産営業向上委員会

賃貸不動産営業はマニュアル化できる!業界歴20年トップの秘密。

置き配、宅配ボックスなどの新物流時代を乗り切る賃貸経営の手法とは?

 

f:id:fudousanchintaikojyo:20200116131724j:plain

2019年3月、日本郵便株式会社がゆうパックの「置き配(おきはい)」を開始したことが話題となりました。

置き配とは、玄関先やドア横のパイプスペースなど指定の場所に荷物を置くだけで配達完了できる仕組みのこと。実施の目的は再配達の削減です。

業務効率化や働き方改革と合わせて大きく変わろうとしている物流システム。

賃貸業界にもどのような影響かあるのかを考えながら動きを見ていく必要がありそうです。

 

置き配の魅力について

 

アマゾンなどのネット通販の拡大に伴って問題視されるようになった再配達問題。国土交通省の発表によれば全国平均で15~16%程度の割合で発生しているようです。

問題が社会に認知されるようになって様々な防止策が講じられるようになってきたものの、いまだに7件に1件の割合で再配達が行われています。

再配達の増加は運送・流通業界の人手不足を加速させCO2の増加や宅配料金の値上げ、最終的にはネット通販業界の成長低迷も引き起こしかねない重要な問題です。

 

この再配達問題の救世主となるのではないかと期待されているのが「置き配」の実用です。置き配は荷物を「置く」だけで済むため、受取人の立ち合いはサインも必要ありません。再配達の発生を大きく下げることができる可能性はあるとして、すでにネット通販大手のAmazon,楽天も一部サービスで対応を開始しています。

利用者の指定があれば、玄関先だけでなく車庫やメーターボックス、自転車のカゴにまで配達可能。柔軟な対応に驚きの声が上がっています。

 

今後どこまで普及するか!?置き配のメリットとデメリット

 

しかし、置き配がすぐに普及するかというと、そうでもなさそうです。

事実、日本郵便の置き配も初日の依頼数は0件だったと発表されました。置き配普及の障害は何なのか、メリットとデメリットを確認してみましょう。

置き配のメリット

 

受取不要

様々な配達場所を指定可能

再配達の面倒がない

置き配のデメリット

 

荷物を盗まれる可能性がある

天候やいたずらで中身が壊れる可能性がある

留守であることがわかりやすい

オートロック物件での対応が難しい

 

こうして見ると、置き配には主にセキュリティ面で不安が残ることがわかります。この点は作りがしっかりした入居者が共同で利用できる「宅配ボックス」分があるといえます。

「置き配が普及することで、せっかく取り付けた宅配ボックスが使われなくなるんじゃないか?」と心配される方もいらっしゃるかもしれませんが、むしこ置き配が普及するほど宅配BOXのニーズが高まることも考えられます。

 

置き配支援アイテムOKIPPA

 

とはいえ、物件に宅配ボックスを設置するとなればコストがかかります。かつては総戸数に対して25%程度が目安と言われましたがネット通販の利用拡大により、今では宅配ボックスは総戸数の35~50%は必要です。金額的にもそれなりにかかってしまい、なかなか導入に踏み切りにくい金額となっています。

そこでコストをあまりかけずに「置き配」を前面に出したサービスによる空室対策はいかがでしょうか?置き配バッグ「OKIPPA」という支援ツールがあります。撥水加工がされたバッグに南京錠と簡易的セキュリティワイヤーが付属。宅配ボックスほどの防犯性はありませんが、価格は4000円程度です。また、年間1000円程度の別途保険料を払えば、万一荷物が盗難にあったとしても30,000円まで保証される「置き配保険」も用意されています。

 

こういった物流運用面からの支援も有効な空室対策となりえ、お部屋の訴求力・商品力を高めることができます。荷物の受け取りに悩まされる一人暮らしがメインターゲットの賃貸業界、物流との親和性を高めるということも賃貸経営の成功を左右させるポイントとなりそうです。